ある朝「R173-NET」のあきら殿の声に呼応した男3人が古坂峠の下、
城東トンネル前の駐車スペースに集結した、春を目前に控えた2005年2月のことだった。
因みに私は遅刻した……ああっ、ごめんなさいっ。
県道12号 川西篠山線の篠山市街地にほど近い山中に位置する。
挨拶も程々に、探索準備に取りかかる。いや、既に御三方は挨拶を済ませ珈琲で和んで居られたのだが・・・
真っ先に旧道へと突き進むあきら隊長。
因みに、4月に訪れた春で既にこの状態。
夏だったら植生で恐ろしいことになっているだろう、藪漕ぎ必須。
一つのヘアピンを越しただけでこの高さ、当時の道の険しさがよくわかる。
3つ目のヘアピンカーブでこれ・・・この後、
植生に悩まされながらも何とか
──例えば自転車でも進めないことはないくらいの──
進めるのだが、この倒木地点だけは、踏破も難しかった。
私とあきらさんは、意地でもトレースすべく、
倒木に埋もれながらも道を進んだ。
ともかく、グイグイ九十九折りを重ねながら高度を稼ぐ旧道。
車・バイクで悪路を突き進む男達は、徒歩での廃道探索においてもやはり、
何ら怯むことなく突き進む漢達であった。
先行する、sudofoo氏・電機屋氏・あきら氏。
しかし、こんな冬の日の山中にある廃道で男が4人、何やってんだか……
錆付き茶変はしているものの、まだまだ形をしっかりと留めるガードレール。
谷はさほど大きく、深く切れ込んでもないが、道は短絡することもなく、
山の肌に沿って沢を回り込みながら上っていく。
九十九折りを5,6経た後は緩やかな坂で上っていく。
北斜面な上、南・東を杉で覆われ日光が遮られている部分は、植生も少なく道筋が解りやすい。
しかし、崩土と徐々に積もりゆく枯葉によって道は
ガードレールを超える高さまで埋められている箇所もある。
古坂峠へ到着、男達はこの後峠にて昼食を取る、R173-NETが主催する
「旧廃酷険道の奥地で飯を喰らう」の会発足の瞬間である(笑
でも、この後のんびりしていると軽トラのおっちゃんが上がってきた……
実は北側に比べ、南側はまだ需要があるらしく、それなりに整備された
林道としての旧道が生きているのだ。次回南側。