@レポート:栗柄→桑原(逆順)
栗柄(くりから)で「兵庫県道97号 篠山三和線」から分岐する。
r509はここを右折する、r97は直進。
[地図]
上を行く道は何かというと、実はこの県道の付け替え道、いずれ上の道になる。
どういう事かというと、現在この先で西紀ダムを建設中であり、この県道は2014年3月(予定)まで、全長5.9km中5.5kmが通行止めとなっている。
この先というより、今この目の前にダムが築かれつつある。
ダム準備工事のため道が付け変えられている。
いずれダム池に沈む直線ストレート。かなりちっぽけなダムらしくダム湖とはとても呼べない規模なのでダム池で。
隣に流れる滝の尻川(杉ヶ谷川)の水を堰き止める、ただの小川にしか見えない……
杉ヶ谷池の横を通る。ここの水は日本海側に流れている。かつては瀬戸内海側に流下していたが、栗柄付近で河川争奪が起こり日本海側(由良川)の流れに奪われた。
因みに、かつて流れていたであろう宮田川(篠山川)はその下流で、これまた河川争奪により武庫川から加古川に流れが変わっている。
実はこの県道、良く言えば険道、悪く言えば険道の、立派な険道の体を為している。
この辺りから本格的に山深い奥地へ。
将来的にダム池を避けて新たに付け替えられた県道はこの辺に出てきそうな感じ。
峠よりこっち南側はダムに沈んでしまうため、言わばこれは在りし日の険道の記録となろう。
といっても、真に牙を剥くのは北側であり、そちらはダムに沈まないので、割とどうでもいい。
こちらもクネクネはしているものの、北側はこの比ではない。
峠に到着、特に名称はない模様。周辺の鼓峠(r97上)や栗柄峠(r69上)程顕著なものではなく、
そう呼んでいいものかわからないが、こちらも北側の落ち込み様は凄く、やや片峠っぽい。
片峠は河川争奪の土地に現れやすい地形で、この辺りがそうであったというのがとてもよくわかる。
因みに、北側も南側と同じく日本海への流れ。
そして下りに。
こっからが九十九折りの応酬、細い谷間を一気に下っていくだけあってすごいのなんの。
ヘアピン1つめ。
ヘアピン2つめ。
ヘアピン3つめ。
ヘアピン4つめ。
ヘアピン5つめ。
ヘアピン6つめ。
ヘアピン7つめ。
ヘアピン8つめ。
ヘアピン9つめ。
ヘアピン10つめ。
ヘアピン11つめ。一応全て撮ったつもりではあるが、これで全部かは解らない。
急坂でヘアピンもきついうえ撮りながら下ってたもんだから何度ストールしかかったことか……
下りも落ち着きちょいと直線が現れた。
なぜかガードレールが無くなってしまう、さっきまであったのに……谷側怖いよ!
おまけに轍苔まで現れてかつウェット……撮りながら走ってるってぇのに転けたらわやだよ。
思いだしたかのように待避所があった。
杉林に突入、割と何でもありな険道。
谷が左手に変わったようだ、相変わらず真ん中には何か積もっている。
明るいところに出たと思ったら、砂防ダムが現れた。
獣避けの網とトタン板に挟まれて進む。
田圃も現れた。
右手に集落への道が分かれるが、県道は直進で。
桑原川を渡る。
最後の最後まで1車線キープ。
桑原で「兵庫県道710号 本郷辻線」にぶつかってr509は終わりを告げる。
左右の道がr710。
[地図]