@レポート:山矢部→大淵
国道442号と県道13号線を結ぶ3桁県道、日向神湖(日向神ダム湖)に架かる「西園橋」の北詰で国道442号から分岐する。
r801はここを左折する、R442は手前と直進。初っ端から異常気象時道路通行規制区間になっている。
[地図]
曲がってすぐにもう中央線のない道になる、しばらくダム湖沿いに走る。
山に吸い込まれていくのがわかる、とはいえそれまでの国道も十分山の中だったのだが。
西園集落に入る、数少ない沿線集落の最初の集落。珍しく集落内が2車線だ(大体集落内だけ中央線がなくなるということが多い)
集落内で「古田橋」で蚪道川(いらど)を渡る、中央線は消えてしまっているだけで2車線ある。
ここも中央線は消えているが2車線ある、線がないととても広く感じるね。左に藪集落を経て基幹林道に向かう道が分岐している。
右に古田集落や蚪道集落に向かう道が分岐しているところで道幅がキュッと絞られ今までの半分以下になる。
右手石垣の上の狭いスペースに茶畑があった、さすが八女市。
見通しの悪いカーブ、カーブミラーとともに、これはスズランの花だろうか? 花をかたどった街灯があって可愛い。
大規模に崩れたのだろうか100m足らずの区間でまだ新しげな型枠工で固められた山の斜面があった。
貴重な待避スペースに車を止めるとは何たることか!
柏木(かやぎ)集落に入ったところで再び中央線が現れる。
しかし2車線も150m程だった。
「柏木橋」(かやぎ)で杉ノ谷川を渡る。
谷間で平場を稼ぐためか段々畑や棚田が造られているが、道路沿いはその石積み擁壁が続いている。
待避所があった、左手に見えている建物は佇まいから見て公民館だろうか? 民家ではなさそうだ。
「柏木村中→」と標識が出ている、村の中心部なのだろうか奥に7軒ほど民家がある。
待避所、と呼ぶべきものか。
山のように飛び出て見えるが頂ということではないようだ。
また少し広い待避スペースがある。
ゆるやかに右にカーブする、正面にトサミズキかしらんが大量に植えてあった、園芸販売用なのだろうか。
檜林の中に入っていく、だが右の土手の上には民家がある。
Ω字の急カーブになっている、カーブの中に民家がある。
コンクリート吹付の法面と川に挟まれて狭い。
林の中落石注意の標識。
右手には苔むしたコンクリート擁壁。
またまたコンクリートが吹き付けられた法面。
上記の法面が終わる。
「山ヶ大下橋」で柏木川の支流を渡る。
山枳殻(やまげず)集落に入る、集落といっても住人はすべて村外などに転出してしまい民家は一軒も残っていない。ここから北に直線距離で6.5kmほど、距離にして10kmのところに「枳殻」という集落もある。 「枳殻」(きこく)とはカラタチ(枸橘)の別名、またはミカン科(ダイダイやナツミカンなど)の成熟直前の果実を乾燥した生薬を指す。 左に「広域基幹林道奥八女線」に向かう道が分岐している、県道は右へ。 [地図]
「福岡県道801号 北矢部冬野黒木線」県道標識。その先で「山ヶ大橋」で柏木川の支流を渡る。
集落を離れ峠に向かって上る。
急カーブが二つ連続する、正面右手の木々の向こうに民家があった、住んではいないだろう。また田畑のための石垣が残る。
待避所らしきものはなく離合には気を遣う区間で、少し広まったところを待避スペースに使うしかない。
竹の間からカーブの向こうが見えているので安心。
檜林の中を行く、木々の間から空も見えておりそこまで鬱蒼としていない。
この先急カーブが待っている。
これから行く先の道がカーブの上に見えている。
ヘアピンというほどでもない割と大きめに半径が取られたカーブだった。
左手に下に先ほど通ってきた道がある。
目の前の林が明るい、植樹して間がないらしい背丈の低い檜の林だ。
道のところだけ明るい感じ。
左にカーブする、左手は結構な高さのコンクリート吹付法面。
大きくカーブしている、檜林から出た。
この先で「広域基幹林道奥八女線」と交差している。異常気象時道路通行規制区間はここまで。 [地図]
「根引峠」で旧黒木町に入る、黒木町は八女茶発祥の地らしい。
鬱蒼とした林の中を下る。
結構急な下りだ。
林が少し途切れて明るかった。
車が通らない部分は葉が堆積している。
左手に「冬野溜池」がある。
下りも落ち着いた。
急に明るくなった、開けたところに出た。
左からやってくる市道に合流するような形になる。左に行くと星原峠を越えて熊本県の山鹿市鹿北町に向かう、県道は直進。 [地図]
冬野集落を行く。
3軒ほどある民家を過ぎるとまたすぐに1車線になってしまった。
見通しは良くとも対向車には会いたくない1車線。
再び林が迫ってきた、左手には茶畑。
左手道路の際すぐに剣持川が流れる。
と思ったら少し川は離れるのだが基本道路脇を流れている、否、道路が川沿いを走る。 それよりも面白いのは、川との僅かな隙間にも植林しているところ、それとも林ができてから道路を通したのか?
いまさら「落石注意」と言われても……という地形が続いていたのだが。
再び川沿いに、もちろん川側にガードレールはなくこの区間で対向車に出会いたくはない。
何故か視界が開け道幅が広がっている、また建物も見える。
なんと2車線になっている、左手の川を渡った向こうに茶畑があり先ほど見えた建物は人家ではなく作業小屋の様。
檜林を見ながら走る。
まぁそういったのもつかの間である、あるあるだね。
檜林に突入かと思いきやまた向こうが開けている。
整備された道がここで終わっているが、現在はこの先も整備されている。
とてもボロボロな道だがこの区間も現在は整備されて綺麗な道になっているようだ。
「堰橋」(せき)で吉ノ迫川を渡る。橋から2車線となっている。右手に見えている青い屋根の建物は天満神社だろうか。
高良篭(こうらごもり)の集落に入る。
高良篭の公民館前で中央線と路肩の線がなくなってしまう。
この辺りで2車線幅だったものが1車線幅に狭まる。
民家のところでキュッと絞られている。
「高良篭橋」で高野川を渡る。
見通しの悪い右カーブ、一応カーブミラーもある。
待避所かと思ったけどそうでもないようだ、左にしたの畑に下りる作業道が分岐しているだけだった。
言うてそんなに見通しが悪いわけでもない。
再び林に突入したが右手が明るい、どうやら伐採した後のようである。
左に「八女市道 馬許線」が分岐していた、どこかに抜けるわけでもなく奥に民家が1軒あるようである。
心なしか道幅が広がった。
またすごく細くなった、その上川側にガードレールがない、それでいて見通しの少し悪いカーブ。
再び開けた、前方の少し上がったところに民家がみられる。
1車線で片側通行も何もないものだが、左に見える橋の袂がなくなり落橋しそうなので注意喚起も含め看板を上げているのだろう、現在その橋は鉄骨を残して流失してしまっているようだ。 左手の柱には「まもなく開通 ケータイ利用できます NTTdocomo」の文字、ちなみ現在は開通してこの看板はなくなっているようだ。
右カーブの道、カーブミラーがついているがカーブミラーが見える位置に来た頃にはカーブの向こうが見える。
正面の山に二か所土砂崩れの発生した跡が見える。訪れたこの年(2012年)7月に「平成24年7月九州北部豪雨」が発生、 ここ八女市黒木では24時間降水量が486mm(128.4%)となり、1976年の観測開始以来1位の記録となったそうだ。
右カーブと待避所がセット。
いかにも深い山奥といった趣。
端に「剣持林道記念碑」と書かれた石碑が建っていた、近くに分岐している道もないためおそらくこの県道の前身のことなのだろう。
まだ真新しげな型枠工がなされた法面とその向かいの「この先片側通行」の看板、1車線の道に片側通行も何もあったものではないが。 おそらく近年土砂崩れして山側の保護工は完成したが車道の修繕はまだといったところか。
右手の石垣の上は茶畑、斜面に石垣を造り平場を設けて茶畑を作る努力。
この先茶畑が終わったところから右斜めに森樫集落への道が分岐している。
右に道が分岐している、上に数軒民家があるようだ。
妙に道幅が広いカーブ。
再び民家が見えてきた。
道中最大の集落、剣持集落を行く。
コンクリートブロック擁壁と川に挟まれた道を行く。
左手のガードレールが切れたところに川向うの畑へ行く小さな橋が架かっていたようだが、水害が原因かぽっきりと折れて落橋していた。
左に「八女市道 剣持・寄谷線」が分岐している、県道は直進。 [地図]
集落の中の細い道。
なんと2車線になって横断歩道まで現れた! 右に「八女市道 渡上・剣持線」が分岐している、県道は直進。 [地図]
しかし、それもほんの束の間で、50m足らずで2車線は終わってしまう。
集落端で1車線まで道幅が狭まってしまう、ここから終点付近まで人家は見られない。
対向車が来ると嫌なレベルまで狭くなる。
石垣で見通しが悪い、石垣の上には茶畑がある。
カーブミラーがついているが慎重に。
今度は3mくらいの高さのコンクリートブロック擁壁が続く。
右手はまだ若い檜林で背丈が低いため明るい。
右からも左からも支柱に支えられた電信柱。
落石注意らしい。
再び高いコンクリートブロック擁壁が続く。
左手に茶畑があるところに待避所があった。
檜林の右カーブ、ミラーもあるよ。
左手の剣持川側の路肩が崩壊してガードレールが川に落ちていた。
ガードレールがひしゃげている、落石でもあったのだろうか、それとも河川氾濫?
林の中の右カーブ、カーブ地点に待避所がある。
道路中央に土砂がたまっている、二輪車は走行注意。
林から出て明るく少し開けたところに出た。
見通しの悪い右カーブ、カーブミラーがある。右手には少し高いところに畑、左手は少し低いところに田圃がある。
森の中を走る。
すぐに檜林になる。
まるで並木のような檜植樹が続く。
道の両側に檜の葉が堆積して真ん中にはうっすら轍苔が生えている。
突如2車線となる。
しかし、それも100m程ですぐ終わってしまう。
「裏山橋」で剣持川を渡る。橋の上に泥や枝が散乱していることから、川が氾濫して橋の上を越えたことがよくわかる。
取り除かれた流木が道のわきに積んであった。
まっすぐな道。
左カーブ、少し右側に膨らんで広くなっている。川沿いの木々が倒れているのが見える。
右手がすぐ川だが、カーブ地点で路盤が陥没している。
片側通行も何も……
左手の高いコンクリート擁壁が徐々に低くなってくる。
再び檜林。
この先で無田川を渡っている「裏ノ木橋」の両脇に三角コーンが置かれている、出水により高欄(欄干)が失われたのだろうか。
左手から「八女市道 無田線」が合流してくる。
「小原橋」で山中川内川を渡る。
大淵で「福岡県道13号 黒木鹿北線」にぶつかってr801は終わりを告げる。 左右の道がr13。 [地図]