@レポート:坂本→薗部
国道162号という、京都市内から福井は小浜へと、
日本海に続く「周山街道」と呼ばれる道がある。
近辺のライダーに大人気で、休日ともなれば、それこそ湧いて出てくる。
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そのR162から日本海へと直接出られる唯一の道が、おおい町(旧名田庄村)と高浜町を結ぶ「県道16号 坂本高浜線」だ。 堀越峠を下ってきて、名田庄の道の駅を過ぎて3kmほど行ったところの 「坂本」の集落でR162より分岐する。
真っ直ぐと山へと伸びる快走二車線道路。
4kmほど走ってきた「大滝」でいきなり現れる"大型車通行禁止"標識。 ここまで走ってきてこれかよ、と、ちょっと思う。 大型車が転回できる場所なんて当然ありません。
山へ登りきって石山坂峠へ到達する。 峠を「石山トンネル」(竣工:1973年8月 全長:94.0m)にて越す。 この先にある峠といい、何故「坂」と「峠」が重複するのか? トンネルへはなんちゃって二車線が続く。
で、トンネル過ぎて下りになれば、いきなりコレ。しかし、現在はバイパスを鋭意造成中である。
こりゃぁ、大型車通行禁止なわけである。 名田庄側に比べ、こちら大飯側の峠への道は、 かなり無理矢理感が漂う線形だ。しかし、現在はループ橋ができて随分と走りやすく様変わりしている。
暫く下りてくると、道は2車線となる。 「大飯高浜1」カルバートで舞鶴若狭自動車道をくぐる、石山川と県道と歩道の3つ分穴が開いている。
「佐分利大橋」交差点で「福井県道1号 小浜綾部線」と交差する。 こちらは結構な快走路のようだが、r16は真っ直ぐで、もう一つの目的へと向かう。 r16はここを直進する、左右の道がr1。 [地図]
再び山へ向かっての一直線、こちらも快走路だ、 快走路好きではない者からすれば退屈だろう。
たまに見る舗装面に入れられた「グルービング」と呼ばれる細い溝。 グルービングとは、路面の凍結を防止するために付けられた溝で、 凍結を防止できるだけでなく、雨天時の路面の水捌けも良くし、 雨天・夜間の視認性が向上するらしいが、はっきり言って、 ハンドルが取られ走りにくいことこの上ないから大嫌いだ。 つか、行政は二輪者を殺す気か?とも思える最悪舗装です。
舞鶴若狭自動車道の大飯高浜ICへの「大飯高浜インター入口」交差点。 グルービングはこの交差点まで続いている、 如何に日本という国が二輪車に不理解であるかが、 良く伺える工法だと思う、情けないったりゃありゃしない。 [地図]
福谷坂峠という峠下を「福谷第一トンネル」(竣工:1994年3月 全長:184m)と 「福谷第二トンネル」(竣工:1994年3月 全長:910m)という2つのトンネルで貫いている。 奥に見えているのが第二トンネル、旧道も通行できないことはない。 第二トンネルの途中で高浜町に入っている。
トンネルを出て少し下ってきたところにある旧道分岐。 止まれの停止線があるだけにどこか別の集落にでも 繋がっているのかと錯覚するが、紛う事なき旧道分岐だ。 大型車通行禁止の看板がわざわざ付けられているが、 大丈夫、大型車で突っ込んでいこうという好き者は流石にいないと思う。
ずっと下ってきて、国道27号と合流する「薗部口」の交差点で終わりを告げる。 この辺の道は何故かR27に下りる際、R27をぐるっと跨いで 海側から接続すしている、おそらく国道横にJR小浜線が 併走しているからというのもあるんだろうな。 [地図]