戸倉峠とは、兵庫県の宍粟市と鳥取県若桜町を分かつ中国山脈北部、
兵庫県の屋根と呼ばれる氷ノ山の中腹付近にある鞍部を越えている、
その峠下を嘗て「戸倉隧道」(竣工:1954年 全長:742m)にて越えていた。
今は廃された旧隧道へ至るまでに、旧道が存在するが、この南側(兵庫県側)は
落石も多く鬱蒼とした雰囲気を持っている。
現在は国道29号線が「新戸倉トンネル」(竣工:1995年2月 全長:1730m)にて越えている。
旧道の南側(兵庫県側)は、何故か所々片車線ずつ盛土があり1車線になっているが、その意図や不明。
トンネル前も、その盛土により道が塞がれている。 どこぞからの土を持ってきて置いているのだろうか? トンネルが塞がれているように見えるが、向こうに坑口が見えるが、 あくまで塞がれているのは道のみ。 ちなみに2000年頃から盛り土始めてたそうやよ、なんでやろね?
制限時速30km!?トンネル出てすぐに急カーブが待っていたようだ、カーブミラーが存在する。 標識の奥に見える道は旧々道「戸倉峠」へと至る、戸倉林道だ。
兵庫県側坑口。なんと汚くもおどろおどろしい、 染み出てきた水がコンクリートを溶かし石灰化している。 表面も浮いて劣化が始まっているのも判る。
「戸倉隧道」扁額。しかし、痛々しい姿だな。 両側ともにいえる事は、何故か2m近いコンクリート壁により塞がれている。 どういった意図のものかはわからないが・・・こちら側は壁の向こうに 降りる手段(どちらかというと降りた後上る手段)が無かったため進入は諦める。
隧道内部の様子、横に入った亀裂から水が染み出してきているのが分かる。 今すぐにでも崩落しそう、といった危険性は無いようだが、 少しずつ蝕まれ劣化していってるのは解かる。
表面保護に施されているモルタルが剥離している。 徐々に破壊は進んでいる、また、トンネル内の電灯を保護していた カバーも脱落してきている、進入は全て自己責任だが、 これらの落下物には気をつけてもらいたい。
こんな所に沢蟹が!?これを「隧道蟹」と名付ける。 トンネルには湧水や、染み出てくる水もあるので 清らかな水には意外と事欠かないものだが(もちろん廃隧道では) カニはいったいどこから来たんだ?
トンネルからの眺めは、これが一番美しいと思う。
これが鳥取側坑口、こちらは美しいものである。
こちらは何故か旧道の中央に分離帯がある・・・はて? いったい何の為だろう?何のためだろうか、が実に多いですなココは。 現役時代通ったことあるはずなんだが、こんなのあったかなぁ・・・ それとも馬鹿ちんがサーキットにするのを防ぐ意味合いがあるのだろうか?
北側(鳥取側)は開けていて眺めも良く、日当たりも良い。 しかし、クネクネくねくねと下りてたんだなぁ・・・
鳥取側入口もトンネルのすぐ脇。 訪れた際、1台の軽自動車が下りてきたのだが、いったい何のため上ってたのやら? ・・・同志?