太山寺旧道

太山寺旧道とは、神戸市西区の布施畑と前開を分かつ山間部にあり伊川沿いにそって谷間を縫う狭路だ。1980年に「太山寺隧道」が掘られるまでは、この狭隘な区間を抜けていたというからびっくりである。 現在は車止め及び「通行止」の標識が掲げられており車両は通行できない。沿線には「太山寺 磨崖不動明王」や「重箱石」、 また車止めのあたりから山に登る道があり山の上には「帝釈観音堂」とそこに至るまでの参道に「西国三十三所小霊場」がある。
調査日:2005年12月 再調査日:2023年3月 更新日:2023年5月

右にゆるくカーブしつつ上りの道、トンネルに入る手前で旧道が右に分岐している太山寺隧道」(竣工:1980年3月 全長:325m)に入る手前で「兵庫県道16号 明石神戸宝塚線」から分岐している。 反対向きから来た場合トンネル前カーブに出るので注意。 [地図]

谷の奥の方へ続く路、民家が一軒見える 奥に旧道を利用する民家が一軒ある。

太山寺旧道:車止め 分岐付近に「この先100m車両通行止」の標識があったが、この車止めのことを指すのだろうか。

車止めのところに黒い柵ができている、扉は開いている 18年ぶりに来たら車止めのところに柵と扉ができていた。2018年頃にこの先で落石防止工事をやっていたが、その際の進入を防止する柵をそのまま残しているのだろうか。

九十九折注意標識が左手に残る 九十九折注意標識が残るが、この先にそれほどきつい線形は無かった。

左にカーブする、右手にはカーブミラーが残る カーブミラーもまだ残る、道幅は離合十分な程にあるが、この先がニュータウン開発され交通量が増えてしまってはその需要にも耐えられなかったことだろう。

1車線の道幅しかない、右手は川で左手は落石防止ネットが張られた高い崖 道幅がキュッと搾られ1車線になってしまった、これでは今の交通量に耐えられませんし、 広げようにも断崖絶壁に囲まれた渓谷で、そもそもここに道を造ったこと自体すごい。

実は橋を架けて車道を確保している しかも、よくぞ道を造ったといったが実際は車一台分すら削れず、「第二内山橋」という橋となっている。

伊川の太山寺渓谷 横を流れる伊川は、その前後からは想像もつかない渓谷美を見せてくれる。

川の対岸にある崖に掘られた太山寺磨崖不動明王 そして、川を挟んで向こうの壁に彫られているのが この「太山寺磨崖不動明王 [神戸市指定史跡 鎌倉時代後期:弘安年間(1278〜1288)]」だ。
>>説明

通行止の標識 ここにきて通行止の標識、ここにきて通行止なの?

裏側も通行止標識 これ、反対側からきてもここで子の標識が現れる、つまり表裏一体。車はどうとすれ、バイクで進入した場合それぞれここから先が通行止となるのだ。

道幅が広がり、左側も急斜面のままだが崖ではなくなった 崖から離れるとまた少し道幅が広がった。

側道の形で現道に合流している 現道がトンネルから出てきたところで合流する。 [地図]