「森山隧道」(竣工:1941年10月 全長:200m)とは、島根半島から中海に張り出した山の部分に穿たれたトンネルで、
その脇を現在は国道431・485号線が「新森山トンネル」(竣工:1985年11月 全長:202.0m)にて抜けている。
寒暖差が織り成す中海からの朝靄の中、「新森山トンネル」を抜ける前に、ふと、分岐があることに気づき引き返した。
やはり、これはビンゴである!黄色実線の中央線も残る。 しかし、「トンネル前に旧道の分岐有」と思いながら走るのは悪い癖だ。
現道から分岐して、それほど奥までは入らない。 幾らかの区間、切り通されている。
歩道橋者でもある私からすればちょっと寂しい光景、 役目を終えたのであろう、歩道橋の残骸が静かに眠る、 再利用されることを心から祈る。
そして、廃棄された歩道橋の向こうに姿を現す「森山隧道」 簡単なフェンスによる立ち入り禁止処置がなされている。
上部ではなく両脇に掲げられた銘板
見た目は石っぽいが、コンクリート坑門に石版が貼り付けられているだけのようだ。
要石だけ石を填め込んでいるのかとも思いきや、 やはりこれも化粧板を貼り付けているだけに過ぎないようだ。
さて、それでは・・・鍵も掛けられていないようですので失敬して。
はて?フェンスもがっちりされているのに、クローラの跡が残っている。 何か作業した際のものがそのまんま残って、フェンスが閉じられたのだろうか?
200mの直線なので、特に灯りも要らず、陽の光で十分見える。 お馬鹿な人たちが居ないようで、荒らされず綺麗まま残っていることは実に喜ばしい。
森山隧道内部に水道管が埋設されているようで、今後も埋め戻されたりもせず、 ひょっとしたら定期的に修復されながらも、今後もそのまま残ることだろう。
東側坑門、こちら側には隧道前切通しはない、 新道建設の際切り崩されたのかもしれない。
東側旧道分岐は、現道により消失している。