嘗てここに隧道があった。
しかしながら、迫り来るモータリゼーションの波に、
瀬戸内海に浮かぶこの島も易々と飲み込まれてしまった。
生き残りは、新洞か、拡幅か、それとも・・・開削か。
嘗てここにあった隧道は、
「小瀬隧道」 [地図]と呼ばれ、大正3年竣工で、全長54.2m、巾3.2m、高さ3.0mで
「香川県道254号 本町小瀬土庄港線」沿線上においては、他の「千軒隧道」「柳隧道」
の二隧道に比べ幅が狭かったため開削されてしまったのであろう。
その頃の名残として、掘り割りの法面に嘗ての扁額が置かれている