笠峠とは、京都府の京都市北区と右京区(旧京北町)を分かつ山地にあり、
その峠を現在は国道162号が「笠トンネル」(竣工:1973年 全長:1,199m)にて越えている。
北区側をトンネル入る前にスルーして、「あ、今のん旧道やったんちゃうん?」と思いながら
京北側に出てきて、「あ、やっぱり」と行ってみることにする。
少し上がったところに、山へ入る一本の分岐があった。
道自身は道なりに奥へと続いているのだが、どうやら笠峠への旧道はこれらしい。
しかし、なんてことでしょう!ゲートがあります。
そこはそれ、物質転送装置により向こう側へ。
あまり車両が入っているようには見えないが、皆無ということはないようだ。
山より染み出した水によりジメジメした印象がある。
このくっきりと残るダブルトラックからも判る通り、完全廃道ではない。
何故か部分的にダートとなっているのだが現役時代からこうなのか?
そうこうしていると、何とも無念な物が。
見た目はヘロヘロな鉄柵なのだが、隙間を巨石ががっちりガードしており、
動かしようも、すり抜けようもできない。
そして「通行止 これより私道」の看板が、峠はすぐそこだし
せめて峠くらいは、とバイクを置いて徒歩で進入を試みた。
その時向こうに人影が!?ドキっとしたが、よくよく見るとサイクリングヘルメット。
まさか、そのヘルメットにレーパンで山仕事にゃ来んだろう・・・
峠には自転車の先客が居た、ゲートも開いてたし、ぽこぽこ上ってきたんだそうな。
下のトンネルを行くのは確かに怖いが、しかし、好き者も居たもんである。
何かの遺構。なんだろうね?行政界の看板跡かしら
峠から少し下ったところ、一応2車線はあったようである。
この後の予定も考え、ここらでいったん戻って逆から辿ることに。
北区側の行き止まり地点。何とかバイク倒せば行けないことはないが・・・
流石にゲートが下りていて、かつ私道なのでここで引き返すことにする。
この山は椎茸山なのだそうな。
ゲートまでの道中、現道に沿うように少し高いところを走っている。
北区側旧道分岐、すぐの処にゲートがあり、場合によっては閉め出される可能性もある。
私道なので実際は駄目なのだが、この道を楽しむには自転車か徒歩しかない。