深見隧道とは、京都府の京都市右京区(旧京北町)と南丹市(旧美山町)を分かつ山地にあり、
その脇を現在は国道162号線が「深見トンネル」(竣工:2001年9月 全長:1,034m)にて越えている。
トンネル手前に分かり易い旧道分岐があるが、フェンスでがっちりガード。
ん、なになに?「丹波広域基幹林道」だけど、現在工事中のため一般供用はしていないと、 そのために、万が一鍵を持たず入ってしまった場合「閉じこめられる」場合があるんだそうな。 まぁ、そない言われても、こう、鍵の掛かったゲートがあったらどないもできんわね。
てなワケでいつもの、物質転送装置により向こう側へ。 廃されるような線形ではなさそうだが、隧道まではほぼ直線で到達、 今では林道が本線扱いとなっており、トラ柵の向こうに穴があるのが見える。 高さ制限バーが残る。
赤茶けた坑門はおそらくそのような塗装が施されていたのだろう、 近くでは同じ沿線上にある堀越トンネルの坑門が、同じく茶色に塗装されている。 掘り割りの両脇のコンクリートブロックはすっかりと苔生してしまっているが、 たぶん現役時代からそうだったのだろうな。
廃されてからはそう立っていないはずなのだが、かなり放置されていたように見えてしまう。 人が住まなくなった家屋が傷みが早いように、車が通らなくなって放置されると やはりトンネルの荒廃速度も早いものなのだろうか。 こちら側の扁額は「深見隧道」となっている。
なんてこったい!?ここは内部が土砂により埋め戻されている。 新トンネル建設によるものか、はたまた林道造成によるものかは分からないが。
うち捨てられ半ば土に埋もれた高さ制限の標識が、 久々に浴びた光に恨めしそうに此方を見つめ返してくる。 しかし、このトンネル3.8mより高そうなんだけどなぁ……?
トンネルを出て南丹市側は見ての通り、分岐の処から鉄柵でがっちりガード。 どこか隙間はないモノかと探してみたが・・・なさそうだった。 その後の時間もあったので、こちら側の徒歩での坑口探索はまた後日とする。