@レポート:遠阪→畑(逆順)
遠阪トンネル有料道路(北近畿豊岡自動車道)の「遠阪IC」を過ぎて、「千渡曲橋」で遠阪川を渡ったすぐを国道427号から分岐する。
r707はここを右折する、R427は直進。
[地図]
曲がってすぐ、車一台分幅の路地が伸びる。
しかし、ここで舗装路は途切れてしまう。この県道、間に京都府道を挟んで両側の端部だけが兵庫県道なのだが、 兵庫県道区間で唯一車がまともに走れる舗装部分は実はこの短い区間のみである
左手に水道施設を見つつ、舗装の途切れた草ぼうぼうの道をガサガサと進む。
やがて現れる獣避け柵。
扉を開けて向こう側へ、開けたらちゃんと閉めよう。山中へ延びる山道、林道だったのかちゃんと車一台分の幅がある
奥へ伸びる道、向こうになにやら石碑が。
カーブ地点にお墓がありました。
勾配が一気に増してきついカーブが現れる。
バイクでも、いや四輪でも車種によれば来られそうだ。
最近車が入ってきた、という跡はないようだ。
陽当たりがいいので下草が茂っていて道が判然としない、確かここをヘアピンで左に曲がっている。
陽当たりが良い場所があるとすぐに下草が茂る。そう考えると杉て凄いんだな、そして杉林はたいそう暗いって事だな。
勾配はいっそう増した気がする。
カーブに差し掛かる、路面には流路跡が。
曲がった先にはクッキリと洗掘が。
ダブルトラック……ではなく洗掘なんだろうね、これ。左手になにやら階段が?
なにやら水道施設に向かう階段のようだ。
木が伐採されて明るくなっている。
ちょっとまた勾配がきつくなった気が。
細かい杉の枝が敷き詰められているので思いの外滑って歩きにくい。
ここで再びヘアピン急カーブ、勾配がきつい。
それなりに手は入っている道のようで、倒木は退かされた木も切って小さくしてある。
またまたヘアピンカーブ。
山自体には手が入っていないのか、細い杉の木が密集している。
ここにきてふと勾配が緩くなった、この先左にカーブしているようだ、もしや!?
これは、いかにも、“アレ”がありそうな予感!?
峠の石仏。
きました! なんか“アレ”が見えてる。
ぽっかりと口を開けています。土被りの厚さ見る限り、わざわざこの岩盤に穴開ける程では、とは言っては駄目か。
千原峠下に穿たれた「千原隧道」、兵庫県と京都府を分かつ。
千原隧道を行く、ここで京都府福知山市夜久野町に入る。
京都側に出る。こちらも隧道前は特に荒れていないようだ。
しかし、振り返って見てみると……隧道前は土砂が崩れ落ちてきているのがわかる。
そして、もっと引いてみると、これこの通り、倒木もあったりと兵庫県側より随分と荒れている。
ここより下りに入るが、イマイチ道が判然としない。
それっぽいところを下ってみることにする。
やはりなんとなくそれっぽいとしか言いようがない。
どこが谷やら道さえ知れず。
なにやら何となく道が二手に分かれている、っぽい?
が、右の道の先を見遣ると、トラバースルートっぽいのでこれは違うと判断。
谷筋を目指す。
そういわれたら道があるように見えてきた、気もする。
なんだか道っぽい。
明らかにこれは道だ。
伐採されて明るかった上の方と違い、この辺り杉林に入ると下草もなくなり道がハッキリする。
道は結構荒れている。
それもそのはずで最近手は入っていない様子。
車が上ってこられるほどの幅はある。
倒木が切られた跡もあるので、それなりに手は入っているのかな。
この辺りは明らかに人の手が入っているようだ。
タイヤ痕も見られた、少し広場になっているので、ここまで来て駐車し転回しているのだろう。
明らかなダブルトラック。
杉林の中を道は進む、もうすっかり勾配も落ち着いている。
谷川沿いに石垣が見られた、文明じゃ。
手が入った杉林ってこんなものなのかな。
向こうが明るい、杉林も終わりか。
迫り出てきた崖がちょっと怖い。
グーと下っていく、左手下に見えるのは畑のように見えて休耕地。
沢を渡る、良く見るとちゃんと橋。
ダブルトラックは左の橋から右手奥に続いている、専ら車は左から入ってきているのか。 右の奥からは作業中なのだろう、チェーンソーの音が鳴り響いていた。
確かにこちらは使われてなさげだ。
ダブルトラックは昔の名残なのだろう、この先見ると車が通った感じがしない。
右から崖が迫ってきている、そりゃぁ対岸行く方が安全そうだ。
と思ったら、崖区間越えたら急に広くなった。
道沿いに獣避け柵が並ぶ。
で、獣避け柵に阻まれた。
柵を出た向こうで対岸の道と合流する。
出た向こうで右手に文安年間に建立されたという「矢取神社」がある。
「宮本橋」(1962年12月竣工)で千原川を渡る。この“宮”とは上記「矢取神社」のことなのだろう。 が、しかし、現在は渡ったところで合流するr526は2車線に改良(幅員拡張)されて、 合わせて河川も改修されており、より幅のある新しい「富士橋」に架け替えられているようだ。
すぐ側に「距離標」なるものがあったが、京都府とあることからおそらく京都府道のことを指しているのだろう。 橋を渡った先で合流するr526だと起終点からの距離がそれぞれ10km越えないことからr707のものと考えられなくもない、 それでもこの先の端部までの距離はこの標に書かれている距離より1km程越えてしまうが。
千原で「京都府道526号 談夜久野線」が合流する。 r707はここを右折し2.2km程r526と重複する、左右の道がr526。 [地図]
r526との合流点まで来た後、再び車を取りに峠を越えて兵庫県まで戻ったのだが、峠で地蔵菩薩兼道標を発見する。 「左すえ 右ちはら」と書いてあることから、峠からはトラバースルート(右手)と千原に下りる谷筋(直進)とは別に、 千原の西に位置する末集落への道(左手)も分岐していたようだ。
ぐるっと回ってきてここからは車での報告となる。r526との重複区間。現在重複区間は全て2車線となっている
久しぶりに人家が見えてきた。
上千原の集落を行く。
道路工事中であった、地図を見ると線形自体を改造しているようだ。
幅員も拡げたようで、この時点では未舗装だった。
ここからは舗装も完了しているし歩道まで設えられている。
2車線の道が伸びている。
中千原の集落に入る。
千原で「京都府道526号 談夜久野線」が分岐する。 r707はここを左折する、r526は直進。 [地図]
曲がってすぐに急坂が待っている。
すぐに鞍部に到着。
牧川の谷筋に向かって下っていく。
下夜久野の街に降りてきた、右手には市の支所(かつての町役場)があり、夜久野の中心地らしい。
「京都府道707号 小坂青垣線」府道標識。
「額田大橋」で牧川を渡る。
JR山陰本線を渡ってすぐの「額田」交差点で国道9号が合流する。 r707はここを右折し僅か290mほどR9と重複する、左右の道がR9。 [地図]
R9重複区間、JR山陰本線と並走する。
「井田」交差点で国道9号が分岐する。 r707はここを左折する、R9は直進。 [地図]
右手にNTT夜久野別館を見つつ左にカーブしていく。
右手の建物は廃校になった明正小学校だろうか?
井田集落から離れて今西中地区に入る。
中央線が引けそうな幅はある。
道路沿いに家が建ち並ぶ。
小田垣バス停、集落は橋を渡った向こうにある。
川沿いに走る。
集落から離れる。
山奥に向かっていっている。
唐突に2車線となる。
「出合橋」で畑川を渡る。
畑で「京都府道530号 桑村雲原線」が分岐する。 r707はここを直進する、r530は右折。r530はこの先で行き止まっている。 [地図]
「大年橋」で再び畑川を渡る。大年の名を冠しているけど近くに大歳神社があるのかしら?
左折すると西ノ谷集落へ、県道は直進。
しばらく2車線が続きそうだ。
「金尾橋」で金尾川を渡る。金尾橋を割ってすぐを左折すると金尾集落へ向かう、金尾集落には大歳(大年)神社があるようだ。
久しぶりに建物が見えてきた。
稲垣集落に入るところで中央線が無くなり幅が減少する。福知山市営バスの畑線バスが止まっていた。
稲垣集落を行く。
また随分と狭まっている。
気がつけば山が迫ってきていた、落石注意。
再び2車線となる(現在は稲垣集落からここまでの区間も一部2車線となっている)、右手に「太年神社」なる大歳神社に似た名前の社がある。
柿本集落に入る。
集落内でまたもや中央線が無くなる。
集落を出ると再び広くなる。
土砂崩れ跡なのか、それとも道路拡張しただけなのか。
しばらくすると中央線が無くなる、この後2車線になることはない。
今里集落に入る。
集落を行く、畑線のバスはここが終点。
三度「上尾橋」で畑川を渡る。
右に行くと畑簡易水道の今里浄水場がある、県道は直進。
少し先で四度「平和橋」で畑川を渡っている。
五度「峠橋」で畑川を渡る。峠の名を冠しているが鞍部はまだ先である。
寂しげなところを山に向かってのぼっていく。
やくの今里釣堀なる施設が……こんな山奥に釣堀が。アマゴやニジマス釣りができるそうだ。
園を回り込みながら上っていく。
右手に見えるのも釣り堀の施設だろうか、結構敷地が広い。
ひょっとして拡幅工事中なのだろうか?
「通行止」の文字にドキッとしたが、この先特段通行止などはなかった。
畑川はすっかり小さな沢となっていた。
ここで県道は右手の林道然とした方へ上っていく。 [地図]
標高504mの鞍部を越えて下りてきたところ……ではなく反対側より。この奥にまだ道は続いているようだがどこまで続いているかはわからない。 機会があれば、森からクマーとかスズメバチが居なくなって雪が降り出す前に訪れてみたい。 因みにこちらは兵庫県道となっている、県道指定があるかはわかんないけど。
過去に土砂崩れを起こした感じ。それもしっかり補修されており、それなりに使われている道であることがわかる。
しばらく下ってきたところ、次第に道がガレてきた。
雨水が道を洗ってるっぽい。
明らかに水が流れた跡がある。
何かの施設が。
この補修方法はカッコイイ。
雨で道路が洗われているというより、台風かしらんの影響で出水したっぽい。
ここから舗装が始まる。
小坂簡易水道の小坂浄水場。
砂ではなく砂利が大量に堆積している、小規模な土石流でも発生したのだろう。
土石流はこの辺りまで及んでいたらしい。
冒頭で、兵庫県道区間で舗装されているのは遠阪側だけと申し上げましたが小坂側も舗装されていました、お詫びして訂正します。
お地蔵様。
唐突に獣避けの電柵が現れる。
この辺りは水が沢より溢れ出ていたのだろう。
道路下が洗われ陥没していた。
再び電柵が。道路側に張り出す意味があったのだろうか?
小坂で「兵庫県道63号 山東大江線」にぶつかってr707は終わりを告げる。 左右の道がr63。 [地図]