@レポート:有年原→周世(逆順)
有年駅から国道を西進し矢野川を渡る手前で県道525号 周世有年原線は分岐する。
r525はここを左折する。直進は国道2号と、重複する「県道450号 野桑有年停車場線」
[地図]
曲がってすぐに「地蔵橋」(1982年1月 単径間RC単純床版橋)で横尾川を渡る。
地蔵橋と橋名が付いているが付近にお地蔵さんがあったような覚えはない。
県道標識。
「谷口」集落で道が分かれている、片一方は集落内を通っており普通に考えれば右を行くのが順当なのだが。
「通行規制区間」であることを表示する看板が集落内から出てきた道の方にあるのだ。
ひょっとすれば昔は堤防側に道はなく、集落内の道が県道指定されていたのかも知れない。
危ない県道によく見られる、電光表示板付きヘキサ。
千種川に沿って走る。
特段狭いと言うほどではない道。
富原集落への分岐、ここを過ぎると周世までに間に集落もなく県道からの脱出ルートはない。
[地図]
富原集落をオーバーパスする。道中この区間が一番狭かったように記憶している。
この先これくらいの狭さの道がずっと続く。
赤穂鉄道「富原」駅跡、振り返って撮影。
富原駅は真殿駅間1.5km、有年駅間2.3kmの停車場で、
乗客がある場合にのみ列車が停車していた。
駅舎は無人で、待合所のみの簡便な建物であった。
山と集落に挟まれて進む。
右に竹藪が広がる。
富原集落からの道と合流する。[地図]
いかにも元鉄道跡、といった感じ。
さすがに鉄道跡と言うだけのことはあってほとんどが緩いカーブと直線で形成されている。
そのため見通しも良くストレスを感じない。
赤穂鉄道「真殿」駅跡。真殿駅は乗客の乗り降り用の駅ではなく、
蒸気機関車に給水したり、石炭を積み込むための駅である。
駅舎には便所のほか、軌道脇に貯水槽が設置されていた。
軽便鉄道跡と言うことと、交通量が少ないからか、
待避所という形での離合箇所が設けられていなかったような気がする。
竹藪が気持ちいい。
川沿いに走っているはずなのだが、道と河川までの間に林があり川は見えない。
どこかに隧道があってもおかしくはなさそうなのに、残念ながら無かった。
その代わり道中の山が張り出ているところは全て削り取ったらしく、崖の部分もある。
向こうが明るい、そろそろ隘路区間も終了か。
林から抜け出、広い場所に出た。
川沿いからすこし離れ田畑の中に向かっていく。
田畑の間を行く。
赤穂鉄道「周世」駅跡。
周世駅は根木駅間0.8km、真殿駅間1.9kmの停車場で、
乗客がある場合にのみ列車が停車していた。
駅舎は無人で、待合所のみの簡便な建物であった。
周世で「県道457号 高雄有年横尾線」に合流し
r525は終わりを告げる。赤穂軽便鉄道はここから向こう岸に千種川を渡っていた。
[地図]