@レポート:追入→梶原(分断区間あり)
「追入」交差点で国道176号から分岐する。
r138はここを左折する、R176は直進。
新鐘ヶ坂トンネルが開通し鐘ヶ坂トンネルは閉鎖されたため旧道は県道に変更され、結果r138は国道まで延伸された。
[地図]
かつては国道であったため真っ直ぐであったが、バイパス側に道が付け替えられているため、
交差点を左折してすぐに右折する形になっている。
緩やかに上りつつ真っ直ぐ山へ向かう。
緩やかな右カーブ、国道はこの下で既にトンネルに入っている。
チェーン脱着場、新トンネルが開通し今はその必要もなくなった。
わかりやすいトンネル前カーブ。r138はここを右折する、R176旧道は直進。
[地図]
鐘ヶ坂トンネルのすぐ前から分岐している。現在はトンネルは閉鎖されている。
整備される前の明治鐘ヶ坂隧道への旧々道分岐。
整備された後の旧々道入口、県道も入口付近は少し整備し直されている。
この奥にある事業所の車くらいしか使用しないためか、道はぼこぼこのまま補修もされておらず、
穴が開いていると思しきところには鉄板が敷いてあった。現在は舗装しなおされていた……ハズ。
左手に見える看板「瓶割峠→」となっているが、どこから行くんだ、おい?
と、どうやら藪の中を示しているようだが……初めて挑もうとしたときは「ム・リ」となって撤退した。
因みに直進はピストン林道の「林道奥坪線」となっている。
[地図]
そして秋に再びアタックしてみた。
今にして思えば「よくもまぁ無謀なことを……」なのだが、あの頃は若かったのだろう、ウン。
はっきり言うとただのハイキングコースなのだが、十分バイクで上れる道だった。
いやいったいどこ走ってんだろうね、ただの山道……いいえ県道デスヨ?
小さな沢を渡る、ほらこのように走りやすいようにちゃんと倒木も切ってあるわけですよ、県道ダカラ。
倒木を粉砕しつつ進む。
道中唯一の崩落点。余裕に道が確保されているようにも映るが、
右からは細い枝が多数張り出てきており、実質歩路でも一人分しか確保されていない。
む、なにやら見えてきました、大きな木がのっしりと道に……
どうやらここが原動機付き車の限界点のようです。
自転車ならば担げますが、上手い人なら何とかバイクでも山側から根っこ越えていけるかも……
ここであきらめました。
さて、月日が経つこと13年今度はバイクではなく徒歩で峠を越そうとやってきた。
獣除けの柵と扉が設置されていました。
「瓶割峠→」
「分水界雲海の径 瓶割峠入口」の木柱。
「テンプルコース高蔵寺」なる案内板が新たに上がっていた。
しかしこれは峠を越えた向こうの丹波市ではなく同じ市内のここから南に下ったところにある寺を指していると思われる。
コース的には峠から尾根伝いに黒頭峰に上った後下るコースなのかな?
さぁ扉を開けて向こう側に向かいます、いやしかしよくこれをバイクで行こうと思ったな。
すぐに並行する林道から離れて山に向かいます。
小さな谷間。
もうすでに林道と標高差が結構できている。
山にへつるように上っていく。
砂利が敷き詰められているようにも見える。
小さな沢を渡る。
徐々に高度は増している。
こうして倒木がしっかり切断されているあたり整備されているということはわかる。
以前少し崩落していた箇所、もちろんそれがわざわざ補修されることなどなく、少しだけこちら側にへこんでいる。
そして以前バイクでの遡行をあきらめた倒木、今回は徒歩なのでまだまだ先へ進む。
今度は水の流れのある沢を渡る。
板や丸太で橋が造ってある。
見通しが良い。
少し広場になっていた。
そして落石もある崖の横を行く。
しっかりと手入れされた杉林だ。枝打ちもされていてまっすぐ伸びた幹がきれいだし、下草や灌木も刈られ見通しもよい。
これは歩いていて楽しい。
土が崩れて斜めになっていて少し不安定。
天然高さ制限バー。
くぐって向こうは倒木がそのまま放置されていた。
放置されている向こうは途端に荒れてきた感のある。
確かに森の管理が雑になった。
しかし、石積みという文明の跡が!
再び流れのある沢を渡るがここには橋はなかった。
このペットボトルは何のためのものだろう、虫トラップ?
明らかに植生が変わった、広葉樹が増えた。
道幅がまた少し広くなったが。
「財団法人 大山振興会」がこの山を所有しているらしい。しかも通称「国領坂」というのか。
あたりの針葉樹(杉・桧・松)は昭和三十一年(1956年)に植樹されたそうだ。
落石も倒木も多い。
落ち葉でふかふか、杉林では考えられなかった。
と思ったらこれである。
そしてその先は路盤が少しずれたのだろうか。
その先の沢では木橋が架けられていた。
そして倒木と結構な落石、巨大隕石もある。
ここは土砂がドシャーと崩れてきたのか、道が斜面になっていた。
この沢のところは明らかに崩れていた。
そして唐突に表れる分岐、高蔵寺への道が分岐している。県道はここを左上に行く
[地図]
ちゃんと案内板がある「←テンプルコース西瓶割峠」「テンプルコース東瓶割峠→」瓶割峠に東西があるのも驚きだが、
テンプルコースが峠まで行くの?やはり東コースから尾根伝いに行ってるのかな。
ここから峠まで100m程を九十九折と急坂で30m分上っている。
もう一つ九十九折。
ここで少し落ち着く。
谷を渡る。
そして一気に峠に向かう。
瓶割峠に到着。
分岐でも見たように「西瓶割峠」というらしい。
標識が倒れてしまっているが、「←譲葉山・東瓶割峠→」となっている。
「譲葉山」とはここから西に行ったところにある山、鐘ヶ坂峠方面にも抜けられる。
「テンプルコース東瓶割峠」の標識の他、大山振興会による「昭43大山」の杭が。
東瓶割峠には「町標」があるらしい、この峠は旧丹南町と旧春日町の町境になる。
「兵」印。
ここから下りに入る、少し荒れているがしっかりと道がわかる。
谷側にしっかりとロープが張られていた。
「テンプルコース瓶割峠へ」。
ここから転げ落ちるように下る。
洗掘で少し歩きにくい。
しかし、倒木が多い。
平場に出た。
「休憩エリア」らしい、もちろん丹波市側から上る人のための。
大師堂があったらしい。
大師堂跡?
大師堂があったところを回り込んで下りていく。
みな同じ方向に倒れている。
倒木が多くあり歩きにくかった。
きのこ。
急傾斜ではないがグングン下る。
少し道が谷向きに傾いている。
ぐるぐるとまわりながら下りていく。
倒れてても生きている木はそのまま。
掘割、人が往来する中でこうなっていったのだろうか?
ここから九十九折で下っていく。
下を眺めると結構急な九十九折。
開けたところに出た。
立派な一本松が生えていた。
「見晴エリア」らしい。
確かに見晴らしの良い、今から向かう先の「国領」地区が見えている。
ここからは視界が開けている。
それもそのはず、この区間は岩場だ。
下から眺めるとこんな感じ。
再び森のエリアに、ここも谷側にロープが張ってあった。
ヘアピンカーブ、とはこの場合は言わないかね。
九十九折れてる。
折れて倒れかけの木が怖い。
再び九十九折れてる。
ぐるんぐるん下りる。
ここにも虎ロープの注意喚起。
随分と分かりやすく掘れて“道”になっている。
こうなってくると雨水の洗掘も加わるのだろうね。
天然の高さ制限バー。
崩れたところを丸太で補強してある。
ここはわかりやすい、乗りたくはないけど。
木が切られて道がわかりやすくなってい。
狭いうえに横から木が張り出してきており、ここは丸太補強というより丸太橋を渡るしかない。
最後の急な下り、沢に下りる。
沢を渡らず手前を右に折れる。
並木のように杉が並ぶ。
ちょっと道が判然としない。
ここでついに森から出る。
[地図]
「瓶割峠→」の案内板。
「瓶割峠登り口 歴史自然遺産 遊歩古道」の看板。ちなみに峠名になっている「瓶割」の名は、
丹波立杭焼を運んだ商人がこの峠の急峻さに転んで多く瓶を割ったことから付いたものらしい。
久しぶりの文明、ちゃんと兵庫県建造。2006年5月竣工と結構最近のもの。
車が通れそうな幅の平場はある。
しかしススキがすごい。
ススキがすごい。
直角に折れて沢を渡る。
奥には小さな滝が。
相変わらずススキ野原が続いている。
右手には「国領川第2堰堤」が見える、2007年5月竣工と比較的最近。先の橋梁とともに同じところが請け負っている。
ススキ野原を進んでいるようだけど、ちゃんと道になっている。
再び沢を渡る。
でもどう見てもやっぱりススキの藪。
道が見えないけど大きく右にカーブしている。
道も判然としないけど左急カーブ。
「長谷山橋」(ながたにやま)で国領川を渡る。ここで初めて橋名板のある橋に出会う。
渡った先で久しぶりのアスファルト舗装。
そして獣除け柵の扉が見えた。
丹波市側端部である、車両限界的には17枚前の写真までなんだけども。
[地図]
13年前の獣除け柵の扉はもう少し簡易であった。
大きく書いてます「入山禁止」この辺りは松茸山ですからねぇ。
でも、ならば反対側から登山道越えてきた登山者はいったい?
その答えはこちら、瓶割峠への登山道入口はこちらのようです。
「分水界 雲海の径 瓶割峠」この山が分水嶺となっている。
この辺一帯の登山道には市境に町名を示す(今は市だけど)看板があるらしく、
この「瓶割峠」にも多分に漏れず設置されているらしいので一度拝んでみたいものだ。
しばらくは谷川沿いの細い道を行く、Uターンに少し苦労したのは秘密だ。
国領の集落が見えてきた。
ここから何故か右に2車線の綺麗な道が分かれている、こちらが県道ではあるのだが。
[地図]
国領の集落をパスする県道。
鐘ヶ坂まで開通させる気があるわけでもないだろうに、何なんだろうこの整備の良さは。
前に舞鶴道が見えてくる。
ここ国領には1軒の温泉宿がある。
昔は10数件軒を連ねていたそうだが今はこの一軒のみとなっている。
700円で立ち寄り湯に入れる。
舞鶴道をくぐる。
舞鶴道をくぐるとすぐに交差点がある。
「国領」交差点で「兵庫県道69号 春日栗柄線」と交差する。
r138は直進、左右の道がr69。
[地図]
交差点過ぎてすぐは中央線のない道。
「兵庫県道138号 追入市島線」県道標識。
この後兵庫県道路行政にはあるまじき事にヘキサがいくつも立っていた、
ひどい(?)ところでは100m先にもう一本、なんてところが……
集落内の道は突然1車線まで狭くなる。この先で「神田橋」で三度国領川を渡っている。
「止まれ」があるので止まります
「巡礼橋」で竹田川を渡る。分水嶺を越えているのでここら辺りはもう北へ向かって流れている。
2車線に戻る、以降ずっと2車線であった。
山へ向かって一直線、こんな綺麗な道がR175の東側に山を挟んであったとは。
小さな鞍部を越えて下りへ
不自然にカーブしている、直進の細い道は集落への旧道のようだ。
もう一つカーブ、向こうに再び舞鶴道が見える。
以降舞鶴道と平行して綺麗な一直線の道を走る。
左に行くとR175に出られる。
再び舞鶴道をくぐる。
「多利」交差点で「兵庫県道284号 多利多田線」が分岐する。
r138は直進、左折がr284。
[地図]
真正面に小富士山(231m)を拝みつつ田園の中を走る
小富士山を避けるように右へ回り込む
旧道との交点
この辺りは最近整備された集落のバイパスのようだ。
整備された道が続く
旧道と合流する、緩やかに下りながら続く一直線。
坂を下りてきて緩やかな右カーブ
ともかく直線が気持ちいいのどかな道だ
青看板が見えてきた、そろそろ終点だ。
市島町梶原で国道175号(国道176号重複)にぶつかってr138は終わりを告げる、R175に出るのに信号もない。
左右の道がR175,R176。
[地図]